自動車雑誌ライター「高桑秀典」による突撃インタビュー 4Cラジアルタイヤ最速プロジェクト(RT1)の真意とは?
チャレンジプロジェクト
2017.11.19
アルファロメオ4Cは、前後スタビライザーが付いているモデルと、リアにスタビライザーが装着されていないモデルが存在しています。TEZZOが導入した4Cはリアのスタビライザーがないタイプでした。
リアにスタビライザーが装着されていない4Cは、挙動が不安定で、とにかく地に足がつかないわけです。それでは4Cオーナーにサーキット走行を勧められないと思ったので、きちんと走れて、怖くなく、なおかつ楽しい4Cを造ることにし、まずはリアにスタビライザーを追加しました。
今回お届けする特別編では、より剛性が高い前後スタビライザーをテストしてみた、という話がメインとなります。スタビライザーはコーナリング時に作用するパーツなので、まっすぐ走っているときには乗り心地が悪化しません。4Cラジアルタイヤ最速プロジェクトでは、リア・ウイングを取り付けず、メカニカル・グリップをアップさせることを狙っており、また、雨の日にもサーキットを走り、移動時の乗り心地の面でも必要以上に足を硬くしたくありませんでした。
そこで、これまで装着していたテスト用の試作スタビライザーよりも剛性が高い前後スタビライザーを試し、どのような挙動になるのかをテストしてみました。より剛性が高い前後スタビライザーは、純正よりもフロントが最強位置で約70%、リアが約100%ほど剛性アップになる仕様でした。悪くはありませんでしたが、ちょっとだけリアの剛性が高いという印象で、ターンイン時にオーバーステア気味になってしまいました。
これからスタビライザーを取り付けるボルトの穴位置を変え、さらにテストしていきます。