アバルト124スパイダーにブリヂストン POTENZA RE-71RSを装着!

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2025.01.17

富士スピードウェイのレーシングコースで開催されたALFA ROMEO CHALLENGEのタイムアタックに、ブリヂストン POTENZA RE-71RSを装着した赤いアバルト124スパイダーが参戦。

以前の白い124スパイダーとは異なり、赤い124スパイダーのモディファイは、ノーマルの状態を確認しながらゆっくり進めており、ずっとノーマルタイヤで走ってきたので、今回初めてPOTENZA RE-71RSを装着しました。

まず走行タイムのことを記すと、ノーマルタイヤ比でラクラク2秒アップ。テスト走行で袖ヶ浦フォレストレースウェイにおいてもPOTENZA RE-71RSを試してきたので、そのときの走行フィーリングも含め、このハイグリップタイヤの素性をお伝えします。

冬は路面温度が低いので、一般的な話として、熱が入るまでタイヤは本来のグリップ性能を発揮しません。カチカチに硬くなった消しゴムで文字を消しづらいとの同じことです。

がっつりグリップしないので、サーキット走行では好タイムが出ないし、特に124スパイダーのようなターボエンジンのFR車はコーナリングの途中でブーストがかかったりすると、唐突にリアタイヤがスポーンと滑ってしまったりします。

しかし、サーキット走行で想定されるタイヤと路面との接地面を見直し、車両旋回中でも最大限の接地面積を確保。さらに路面に深く食い込むパターンとハイグリップポリマーを採用しているPOTENZA RE-71RSはひと味違い、冷間時も“グリップ力が低いなりにグリップする”のです。そこに他のタイヤとは異なる安心感があります。

タイヤが低温状態でも“グリップ力が低いなりにグリップする”ので、ペースを上げて熱を入れることができるのですね。言葉で表現すると、懐の深さがあるということになります。

またPOTENZA RE-71RSは、非対称トレッドプロファイル、スリックショルダーブロックなどの採用により、ハイグリップタイヤとして高い耐摩耗性、耐久性を実現しています。

分かりやすい言葉で説明すると、熱の変化に対する許容範囲が広いといえ、タイヤが高温になってもグリップ性能が極端に悪くなりません。

特に冬季は熱ダレしにくいので、周回数が増えても走行タイムが落ちないわけです。本当に優れたタイヤだといえます。これが真夏にどのように変化するのかを、今年の猛暑の中で試してみることにしましょう。

文&写真:高桑秀典