ALFA ROMEO CHALLENGE 2020 Kanto Rd.4で予選2位、決勝総合2位を獲得!

TEZZO CARSイベント・オーナーチャレンジプロジェクトニュース
2020.10.30

去る10月24日(土)に富士スピードウェイで開催された「ALFA ROMEO CHALLENGE 2020 Kanto Rd.4」にアルファロメオ TEZZO 4C RT1が参戦。予選2位、決勝総合2位を獲得しました。

アルファロメオチャレンジ2020において、TEZZO 4C RT1は、RT1(アルファロメオ 4C ラジアルタイヤ最速プロジェクト)のコンセプトによりラジアルタイヤを装着し、車検対応であり公道走行可能なカスタムの範囲となっていますが、今季はSRクラス(Sタイヤ装着+無制限改造のスーパーレーシング)にエントリー。装着しているラジアルタイヤは、プラクティスがブリヂストン POTENZA RE-71RS、予選、決勝がブリヂストン POTENZA RE-12Dです。

6月の開催にもかかわらず、熱対策が重要な問題として表面化したスポーツランド菅生でのRd.2を薄氷を踏む思いで勝利し、8月の筑波でのRd.3では、酷暑になることを想定してさらなる熱対策を実施。ルーフから外気を導入できるエアダクトを製作し、冷却材を溜めておく保冷庫も作って、冷気がデフとミッションに効果的に当たるように工夫しました。そして、ラジエター、インタークーラー、その下のデフオイルクーラーを冷やすために霧状の水を噴霧するシステムも装着。その結果、Rd.2に続き、Rd.3も見事総合1位を獲得しました。

ルーフから外気を導入できるエアダクトを製作しましたが、真夏は外気も熱いので冷却材を溜めておく保冷庫を作り、冷気がデフとミッションに効果的に当たるように工夫。ラジエター、インタークーラー、その下のデフオイルクーラーを冷やすために霧状の水を噴霧するシステムも装着しました。

今回のRd.4は秋の気配の中での開催となったので、熱の問題からは解放されました。そこで、さらなる空力性能のアップとブレーキの冷却を目的としたフロントリップスポイラーの効果を試すことにし、試作品を装着してコースインしました。

予選時はフロントリップスポイラーを付けて走ったものの、今回の舞台となった富士スピードウェイはストレートが長く、いつもよりもエンジンの調子がよくなかったため、決勝時には空気抵抗となることを懸念してフロントリップスポイラーを取り外すことにしました。

POTENZA RE-71RSは、POTENZAストリートラジアル史上最速へのこだわりから生まれたRE-71Rの系譜を受け継ぎ、さらなる最速へのあくなき追求から誕生したハイグリップタイヤです。サーキット走行にて想定されるタイヤと路面との接地面を見直し、車両旋回中でも最大限の接地面積を確保。さらに路面に深く食い込むパターンとハイグリップポリマーを採用しています。唐突に滑ることがないので、サーキットでも安心して走れる点が特徴です。1周目からすぐにグリップする、というのが前評判で、実際にニュータイヤでコースインし、直後の1~2コーナーでは少しスリッピーな挙動になるものの、最終コーナーのあたりでは結構路面を捉え、グリップの立ち上がりが早いことを実感できます。トレッドのゴムがネチッと路面に吸い付き、まるで昔あった予選用のQFタイヤのようなフィーリングだともいえます。グリップの縦、横を使い分けると発熱量が減り、摩耗が少なくなります。パワーを無理にかけるとネチネチして抵抗になってしまうので、アルファ4Cのようなハイパワー車はタイヤに負荷をかけないようにしながら(パワースライドをさせないようにしながら)グリップ走行をするほうが速い(RE-71RSの魅力を引き出せる)でしょう。

POTENZAのハイグリップ・リアルスポーツタイヤといえば、これまで「RE-71R」が有名でしたが、サーキットでのラップタイム短縮を追求した「RE-12D」のほうが、よりグリップの限界が高いといえます。POTENZAストリートラジアルにおける史上最速へのこだわりから生まれたRE-71Rの系譜を受け継ぎつつ、さらなる最速へのあくなき追求から生まれたRE-71RSは、RE-12Dのそれを踏襲し、非対称パターンとしています。POTENZA RE-12Dは、新たに専用開発されたコンパウンド、形状、パターン、構造を採用。DRY性能とWET性能を高いレベルで両立することで、サーキットでのあらゆる場面に対応可能なハイグリップスポーツタイヤとなっています。

また今回は、ジェントルマンレーサーを目指す大人のためのモータースポーツクラブ「Team KEEP ON RACING」(まるで乗馬やゴルフを堪能するかのようにサーキットを楽しんでいます)のメンバーも6名参加しました。太田校長からレクチャーを受け、ともに走ることで各々の目標に向かい、チャレンジしました。

今後も、injured ZEROプロジェクトのスピリットでもある事故ゼロを掲げる取り組みとして、また、Team KEEP ON RACINGの「チャレンジ」を表現する場として、モータースポーツ活動を継続していきます。

文:高桑秀典