ブレーキパッド Bre’c TEZZO クリーンスポーツ by TEZZOに注目!

製品・開発物語
2020.04.29

クルマのダイナミクスは、走る・曲がる・止まる、という基本的な運動性能によって形づくられています。そのため、エンジンやサスペンションの最適化やチューニングによってパワーおよびコーナリング性能が上がっていくとブレーキシステムにも手を入れる必要があります。しかし、最寄り駅までの送り迎え、買い物、ドライブなど、日常的なシーンで使っているクルマにレーシングカーのようなブレーキ性能を求めると、かえって乗りにくくなってしまいます。

サーキット走行だけに特化するのであれば話は別ですが、さまざまなシチュエーションで使うことになる乗用車(スポーツカーを含む)には、効きだけではなく、コントロール性能や耐摩耗性、さらにはブレーキシステムが発する音(鳴き)の軽減といった性能が求められます。

そうした状況を踏まえて誕生したのが、ブレーキダストが激減する「ブレーキパッド Bre’c TEZZO クリーンスポーツ by TEZZO」です。この、一般走行での使用(いわゆるストリートユース)を前提に開発された製品は、一流摩材メーカーと共に開発・実験を繰り返し、車種毎にブレーキ性能の最適化を図って専用開発したブレーキパッドです。

常に安定した効きと、ドライバーの意思に忠実に応えるコントロール性能を併せ持ち、高い安心感を与えてくれます。また、ABSの弊害として、時として制動距離が伸びる傾向にありますが、前後バランスの最適化を図ることで、より短い距離で確実に止まることを可能としています。そして、既述したように、素材を吟味することで、数多くのユーザーが重要視しているブレーキダストによるホイールの汚れとブレーキパッドの鳴きも解決しています。別の言葉で説明すると、ディスクローターへの攻撃性が低く、ローターの長寿命化を実現しているわけです。

ブレーキシステムにおいて最も重要なことは、どのような状況下でもドライバーの意思どおりに減速・停車できることです。踏み始めに効き過ぎる、あるいは後から効いてくるようでは微妙なコントロールが困難になります。そこで、ブレーキの踏み方(踏力)に応じた自然なフィーリングでの制動能力が望まれます。 また、ブレーキの効きを高めるには、前輪・後輪での仕事量の違いを計測し、それに見合ったブレーキの前後配分の最適化を図る必要がありますが、それらの要素までを含めて製品化したのが「クリーンスポーツ」です。

こうした基本特性により、極めて自然なブレーキフィールと最適な制動力を実現し、より安心・安全な運転を可能にしています。ストッピングパワーが増していることにより、ストリートのみならず、ワインディングやサーキットでの走りも十分満喫できます。

新型コロナウイルス感染症による惨禍が収束したら、「ブレーキパッド Bre’c TEZZO クリーンスポーツ by TEZZO」を装着した愛機で走ってみてはいかがでしょうか。

文:高桑秀典