TEZZO CARSがコンプリートカーの『ジュリア・スポーツ』を提案

TEZZO CARSニュース
2018.01.11

 

 アルファロメオ、フィアット、アバルト車をベースにコンプリートカーの企画・開発・少数限定生産を行っているTEZZO CARSが、乗る者、見る者を楽しい気持ちにさせるスポーティなイタリア車への回帰を目指し、『ジュリア・スポーツ』の製作を進めています。

 “アルファロメオ・ルネッサンス”をメインテーマとし、古くからのアルフィスタが好むスポーツテイストとキャラクター性をさらに高めつつ、スポーティで華やかな雰囲気のジュリアを製作するというプロジェクトです。

 アルファロメオは“すべては勝利のために”という気高き精神を根幹として、グランプリを戦っていた時代は
言うに及ばず、戦後、量産メーカーに転身した後もスポーティなブランドイメージを一貫して守り通してきました。
 
 そのような崇高なるヒストリーをバックグラウンドとしているアルファロメオは、いつの時代にもドライバーを高揚させてきましたが、最新のスポーツセダンである『ジュリア』も躍動感溢れるスタイルを採用し、駆って楽しいモデルとして、すでに数多くのクルマ好きを魅了しています。

 新生ジュリアは待望のFR(フロントエンジン/リアドライブ)である点がポイントで、再び後輪駆動となったことでよりスポーティなクルマとなり、ドイツ車勢に真っ向勝負を挑めるようになりました。

 しかし、メルセデス・ベンツ CクラスやBMW 3シリーズといったドイツ車勢を意識しすぎてコンサバでプレミアムな方向にシフトしてしまった感もあり、これまでのアルファロメオほどのスポーティさが宿っていないともいえます。つまり、モディファイする余地がたくさん残されているわけです。

 レッドとブラックがイメージカラーとなる『ジュリア・スポーツ』のベースとなるのはジュリアのベーシックグレードで、シリーズ唯一の4WD仕様であるジュリア ヴェローチェ(新型Q4 AWDシステムと8速オートマチックトランスミッションが組み合わされており、走りが豪快で、ある意味ドイツ車っぽさが強い)が、性能的にも価格的にもターゲットとなります。

 仮想敵のジュリア ヴェローチェを全方位的に凌駕するために、スポーツマフラー、カーボンエアインテークシステム、DTT ECUチューン、4本出しマフラーなどを装備し、最高出力をノーマルのジュリア比で100psアップ。

 足まわりは、全長調整式車高調サスペンションを装備することで30~40mmダウンし、古くからのアルファロメオ・フリークにとって赤いジュリアといえば金色のホイールというイメージが強いこともあり、デモカーにはゴールドのプロドライブTEZZO仕様19インチ鍛造アルミホイールをチョイス。“ジャーマン・スポーツを意識しているのではなく、こっちは熱きイタリアン・スポーツ”ということを見る者に強くアピールします。

 乗り味は、高速道路やワインディングロードでも気持ちよく走れるスポーティさを持ちながら、ラグジュアリーな乗り心地とのバランスを重視。がちがちの乗り味はTEZZOが嫌うところなのです。

 エクステリアでは、ジュリアのフラッグシップグレードであるクアドリフォリオも顔負けのリアスポイラーを採用し、性能面だけでなく、外観面でもジュリア ヴェローチェを凌駕することを予定しています。

 インテリアは、ブラックを基調とし、アクセントカラーのレッドを効果的に配することでスポーティさとラグジュアリーさを演出。独自の世界観を楽しめます。価格面も、ジュリア ヴェローチェ(597万円)がライバルとなります。

文:高桑秀典