TEZZO CARS コンプリートカー tuned by TEZZO紹介その3/ルノー トゥインゴ

TEZZO CARSサービスファクトリーニュース製品・開発物語
2024.11.08

TEZZOの業務は多岐にわたりますが、コンプリートカーの企画、開発、少数限定生産、販売も手がけており、「TEZZO CARS コンプリートカー tuned by TEZZO」というブランド名でさまざまなモデルを展開しています。

メーカーの事情で生産されたクルマではなく、自分たちが実際に乗りたい、所有したいと思えるクルマを提供したい……。そのような想いを原動力として、TEZZOではコンプリートカーをデリバリー。

別の言葉で説明すると、それはユーザーとなるお客さまに「夢」を提供し、ずっと持ち続けたいと思ってもらえる一台を製作、販売することだといえ、常にそのクルマならではの価値は何か?ということを大切にしながら開発を進めています。

TEZZO CARS コンプリートカー tuned by TEZZOに装着されるパーツ(マフラー、足まわり、内外装パーツなど)には、当然のことながら一定の基準が存在します。その基準を満たすことは、TEZZOが自分たちの理想を叶えることでもあります。ですから、細部に至るまで徹底的にこだわり、ユーザーには見えない部分の美しさにも気を遣っています。

実際に開発車両で走り込んで、性能、使い勝手、芸術性をチェック。そうすることで、各要素を極限まで高めることを狙っています。具体的なイメージは「量産車がベースだが、気分はフェラーリ!」。

現代版のフォリ・セリエ(往時にカロッツェリアが量産車をベースにボディの形状を変え、性能や機能を高めた特別なクルマ)を提供したいと考えています。この機会に付加価値の高い夢のクルマとTEZZOの世界観を手に入れてみてはいかがでしょうか?

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第3弾として紹介するのは、TEZZO CARS コンプリートカー tuned by TEZZOのルノー トゥインゴ。

フランス最大の都市であるパリで磨かれたトゥインゴは、フレンチコンパクト好きを中心に数多くのファンを獲得している魅力的なRR(リアエンジン、リア駆動)車です。

走ってよし、眺めてよし、というセンスのいいコンパクトカーですが、RRなのでリア駆動であることをしっかり感じさせる独特な走行フィーリングになっています。これはFF(フロントエンジン、フロント駆動)のフィアット 500やアバルト 595などとはまったく異なる、後ろからの押され感が強い独自の乗り味です。

リアに重いエンジンがあるので、どうしても車体の後ろ側がベビーになっていますが、ドライバ―が乗ることで前寄りの荷重が増え、走行時は前輪がしっかり路面を捉えるようになります。もちろん、RRなので後輪が駆動力を路面に伝えていることが分かる走行フィーリングに終始することもあり、トゥインゴのサスペンションは前後バランスのよさがキモとなるわけです。

TEZZO LXY(スポーツ&ラグジュアリー仕様)をコンセプトとしたトゥインゴ専用車高調は、素直な挙動を生み出すセッティングになっており、その結果としてノーマルのサスペンションよりも乗り心地がよくなっています。乗り心地がいいからといって足がやわらかいわけではなく、街中では軽快にスイスイ走りつつ、高速コーナーではフロントが踏んばってくれるので、安心してコーナーのエイペックスに飛び込めます。

速度を上げれば上げるほどフラットライドになる点もポイントで、前後全長調整式で、減衰力調整が15段階あるため理想的なバランスを設定でき、ダウンサスのように取り付けてみたものの、あと数ミリ下げたかった/上げたかったといったようなことがなく、ミリ単位で最適値に調整することが可能です。

そして、フロントが軽いトゥインゴは段差があるような道路の継ぎ目などを乗り越えると車体の前方にかなり大きな入力があって驚くことがありますが、トゥインゴ専用車高調は足まわりがちゃんと動くので、継ぎ目を乗り越えても路面からのドスンというイヤな突き上げがありません。

大人が乗って日常的に使えるディリースポーツを目指し、操縦安定性の高さと乗り心地のよさを高次元でバランスさせており、そのあたりの特性がフレンチコンパクト好きに受けています。

トゥインゴ専用設計エアクリーナーも装備し、センターインテーク構造を採用したことにより実現した、出力、エンジンレスポンスの大幅な向上、燃費の改善、心地いい吸気サウンド、アクセルオフ時にブローオフバルブが作動する音なども享受&堪能できます。この機会にチョイスしてみてはいかがでしょうか。

文&写真:高桑秀典