アバルト595コンペにブリヂストン POTENZA RE-71RSを装着し、雨のアルチャレに出走!

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2023.05.17

富士スピードウェイのレーシングコースで去る5月7日に開催された「ALFA ROMEO CHALLENGE 2023 Kanto Rd.2/ABARTH CHALLENGE 2023 Kanto Rd.2」に、ブリヂストン POTENZA RE-71RSを装着したアバルト595コンペティツィオーネが参戦。見事、タイムアタックのEC100SSクラスで優勝しました。

ドライバーを務めたT選手によると、これまではPOTENZA S001を履き、今回からPOTENZA RE-71RSを装着。初戦からいきなり雨となりましたが、すぐさまタイヤのグリップが始まることを確認できたそうです。雨の場合、普通はコースイン直後およびタイヤが温まるまではグリップが上がってこないものですが、いきなりグリップし始めたPOTENZA RE-71RSは違ったわけです。

ブリヂストンのホームページで「POTENZA RE-71RS」の概要を確認したら、下記のようなことが書かれていました。

1:サーキットで鍛え抜かれたドライグリップ

サーキット走行で想定されるタイヤと路面との接地面を見直し、車両旋回中でも最大限の接地面積を確保し、更に路面に深く食い込むパタンとハイグリップポリマーを採用。

2:クルマとの一体感を高め、ドライバーの感性を刺激するステアリングフィール

ローアングルグルーブ、パターン配置最適化によりスポーツタイヤに相応しいハンドリング初期のレスポンスを向上。

3:耐摩耗性能を向上

非対称トレッドプロファイル、スリックショルダーブロック採用によりハイグリップタイヤとして高い耐摩耗性、耐久性を実現。

最大の注目点はドライグリップを向上すると同時に、ハイグリップタイヤとして高い耐摩耗性、耐久性を実現していること、とのことですが、雨天時のタイムアタックでクラス優勝できたので、ウェットグリップ性能も高いということなのです。

アバルト595はホイールベースが短く、コーナリング中にオーバーステアになりがちですが、その挙動も大丈夫でした。ずっと同じフィーリングで走れたので、T選手は温度変化の許容範囲が広い、温度変化に対して許容できるマテリアルを使っているのでは、と分析しています。

POTENZA RE-71RSが本領を発揮するドライ時のグリップ性能や高熱でタレるかどうかについては、次回のレース時に確認することにします。

文:高桑秀典