POTENZA RE-71RSインプレッション

インプレッション
2020.10.14

POTENZA RE-71RSは、POTENZAストリートラジアル史上最速へのこだわりから生まれたRE-71Rの系譜を受け継ぎ、さらなる最速へのあくなき追求から誕生したハイグリップタイヤです。サーキット走行にて想定されるタイヤと路面との接地面を見直し、車両旋回中でも最大限の接地面積を確保。さらに路面に深く食い込むパターンとハイグリップポリマーを採用しています。

唐突に滑ることがないので、サーキットでも安心して走れる点が特徴です。1周目からすぐにグリップする、というのが前評判で、実際にニュータイヤでコースインし、直後の1~2コーナーでは少しスリッピーな挙動になるものの、最終コーナーのあたりでは結構路面を捉え、グリップの立ち上がりが早いことを実感できます。

トレッドのゴムがネチッと路面に吸い付き、まるで昔あった予選用のQFタイヤのようなフィーリングだともいえます。グリップの縦、横を使い分けると発熱量が減り、摩耗が少なくなります。パワーを無理にかけるとネチネチして抵抗になってしまうので、ハイパワー車はタイヤに負荷をかけないようにしながら(パワースライドをさせないようにしながら)グリップ走行をするほうが速い(RE-71RSの魅力を引き出せる)でしょう。

文:高桑秀典