フィアット500X tuned by TEZZO(TEZZO LXY)に試乗(撮影&執筆者:フリーランスエディター/ライター 高桑秀典)
TEZZO CARS/インプレッション
2020.07.15
実用性と趣味性が高い次元でバランスしているフィアット500Xは、ジープと共同開発されたフィアット初のコンパクト・アーバンSUVです。
本家であり、弟分でもあるフィアット500のデザイン・テイストを受け継いでおり、そのエクステリアは500ファミリーの一員であることを強く主張しています。
しかし、500よりもロングホイールベースで、頑強なシャシーとイイ仕事をするサスペンションを採用している500Xは、走行シーンを問うことなくガッチリとした乗り心地をドライバーとパッセンジャーに提供してくれます。
そのため、500以上にロングランが得意で、オールラウンダーだといえるコンパクト・アーバンSUVをパートナーとしてイタリア車へのこだわりやオーナーのセンスのよさをアピールしたいと思っているクルマ好きに最適な一台だといえます。
さて、今回試乗したフィアット500X tuned by TEZZO(TEZZO LXY)は、1.4リッター直4マルチエアターボエンジンと9段ATを組み合わせた4WDモデルがベースです。4WDではありますが、クロスカントリー風のアウトドア志向ではなく、ラグジュアリー&スポーツのコンセプトで、全天候型の高速ツアラーをイメージしています。
カスタムする際に念頭にあったのは、ポルシェ・カイエンやMercedes-AMG GLA 45 4MATICといったクルマたちです。
そのため、DTT ECUチューン(Digi-Tec by TEZZO)for フィアット500Xを施工してトルク&パワーアップを図り、TEZZOスポーツマフラー for FIAT500X などを装着しています。
また、高速走行時の操縦安定性を高め、車高はオフロードを走ることよりも高速道路を走ったときの低燃費性、安定性、加速性のよさを狙っています。
前回(TEZZO アバルト 124スパイダー RT1に試乗)と同じように、今回も自宅に乗って帰り、仕事およびプライベートの足として使ってみましたが、とにかく使い勝手がよく、シチュエーションを問わず痛快な走りを楽しむことができました。
筆者は2011年式のフィアット500Cを愛用しており、同車のデザイン・テイストを楽しめるフィアット500Xのことが以前から気になっていました。今年になってから乗り始めた2006年式のアウディA6オールロードクワトロ(78万円)がトラブル続きなので、もしもフィアット500X tuned by TEZZO(TEZZO LXY)が自分のクルマだったらアウディA6オールロードクワトロを買わずに済み、なおかつフィアット500Cの代わりになったのかもしれないな、と、ステアリングホイールを握りながら、ふと思ったのでありました。
文&写真:高桑秀典