TEZZO 4C RT1、試乗のススメ!

TEZZO CARSニュース
2020.04.01

TEZZOでは、4Cのポテンシャルをさらに引き出し、新しいパーツの開発につなげることを目的として『アルファロメオ TEZZO 4C RT1(ラジアルタイヤ最速プロジェクト)』を展開。アルファロメオチャレンジをはじめとするレースやタイムアタック競技にデモカーで参戦しています。これは、サーキットという場で4Cの素性を見極めつつ、ただ単に速さを追求するのではなく、車検適合、市販ラジアル装着車として最速を目指すというプロジェクトです。

TEZZO 4C RT1のカスタムはTEZZO BASE Race&Serviceが手がけており、TEZZOのデモカーでレースに参戦することで指標(参考)となる4Cを作り、あえてラジアルタイヤ(走りはじめの冷間時からグリップするので、TEZZOではアマチュアレーサーにラジアルタイヤでのレース参戦を積極的にオススメしています)でレースやタイムアタック競技に臨んでいるわけです。

アルファロメオチャレンジ2020において、TEZZO 4C RT1は、RT1(ラジアルタイヤ最速プロジェクト)のコンセプトによりラジアルタイヤを装着し、車検対応であり公道走行可能なカスタムの範囲となっていますが、今季はSRクラス(Sタイヤ装着+無制限改造のスーパーレーシング)にエントリー。チョイスしたラジアルタイヤは、ブリヂストン POTENZA RE-12Dです。去る2020年2月2日に筑波サーキットで開催された前回のアルファロメオチャレンジ第1戦では、見事オーバーオールでの予選1位を獲得。このリザルトは、RE-12Dの強力なグリップに助けられての結果でした。

Team KEEP ON RACINGとしての2020年エクストラ戦となる、去る2月22日の富士スピードウェイにおける「ALFA ROMO CHALLENGE Kanto Rd.EX」では、リアウイングの装着やDTT(ECUチューニング)を施工して臨みました。9周で行われた決勝レースでは、序盤こそブレーキの不具合もあり、Sタイヤ装着+無制限改造(スーパーレーシング)クラスのアルファ147GTAに先行を許したものの、後半で巻き返し、アルファロメオチャレンジ18台出走中、見事総合1位でのゴールとなりました。

リアウイングを装着するまでは、アルファロメオ 4Cならではの高速コーナーでオーバーステアとなるシビアな挙動を出さないためにサスペンションをアンダーステアになるセッティングにしていましたが、それでは低速コーナーでもアンダーステアになっていました。リアウイングを付けたことで、フロントの車高を下げ、タイヤをより接地させることができるようになったので、低速コーナーはサスペンションのセッティングで、高速コーナーはリアウイングの効果で安定して走れるようになりました。つまり、リアウイングを得たことでセッティングの幅が広がり、どのサーキットにも対応できるようになったわけです。

ちなみに、TEZZOでは、2015年にアルファロメオ 4Cのデモカーを初めて導入しました。このときは【4C LXY-S(ラグジュアリー-スポーツ)開発プロジェクト】と題し、TEZZOコンプリートカーの開発をスタートさせました。開発テーマとして掲げたのが、“普段のライフスタイルにスポーツカーを”というテーマで、4Cのように燃費がよく、2ペダルで気軽に乗れて、コンパクトで乗り回しやすいクルマを週末だけサーキットやワインディングで走り、平日はガレージで眠らせておくのではモッタイナイと考えたわけです。

4Cを普段も楽しめるスポーツカーに仕立てた実績を活かし、デモカーの2019年モデルは2015年仕様をベースに各部をリセッティングしています。分かりやすく説明すると、ラジアルタイヤを履いたナンバー付きの車両でありながらもサーキットを好タイムをマークできるクルマとなっているので、是非、試乗し、ご自分の運転でTEZZO 4C RT1の優れたドライバビリティを体感してみてください。

文:高桑秀典