アバルト TEZZO 124 LXY(アバルト124スパイダー)のブレーキをテスト

TEZZO CARS製品・開発物語
2018.10.03

TEZZOが提案している『LXY』は、スポーツ&ラグジュアリー仕様です。圧倒的なラグジュアリーさを身に着けながら、高速道路やワインディングロードでも気持ちよく走れるスポーティさを持ち、快適な乗り心地とのバランスも重視しています。

とかくアフターパーツメーカーがモディファイすると乗り心地が悪くなりがちですが、TEZZOのデモカーである『アバルト TEZZO 124 LXY』は、速さと快適性を高い次元で両立させており、大人が乗って日常的に使えるデイリースポーツとなっています。

ブレーキパッドに関しては、ダストが少ないクリーンスポーツ(TEZZOのブレーキパッド/ストリート~ワインディング向け)をチョイスしており、この仕様でもサーキット走行を楽しめますが、さらなるタイムアップと安心を狙うとなると、やはりBD System ブレーキパッド(こちらもTEZZOのブレーキパッド/ワインディング~サーキット走行向け)が必要だといえ、去る9月5日にサーキット走行に適した試作ブレーキパッドのテストを行ってきました。

ブレーキパッドの耐熱温度や摩擦係数を過度に上げ過ぎてしまうとローター攻撃性が高くなったり、またABSの早利きなどのデメリットが発生します。使用状況に合ったバランス性能が大切ですので、サーキットでの実走行テストを行い、アバルト TEZZO 124 LXY(アバルト124スパイダー)に最適なブレーキ温度を再確認してきました。

今回のテストはBD System ブレーキパッド/18年度版の更新ということになり、ブレーキパッド摩材を変更してテストに臨みました。十数周にわたって連続走行をしてもフェードすることなく好タイムをマークし、効きが安定していましたので、今後の改良/製品開発に役立つデータを得ることができました(そして、サーキットを走っても楽しいことを再認識)。

TEZZOでは、サーキットでの速さをラジアルタイヤ(一般公道タイヤ)を前提として突き詰めたTEZZO CARSのデモカー「RT1(ラジアル・タイヤ・ナンバー1)」と基本的に同じ仕様となる『RT1』というコンセプトも提案しており、これから『アバルト TEZZO 124 LXY』のみならず『アバルト TEZZO 124 RT1』のほうもさらに盛り上がることになるでしょう。

文:高桑秀典