アルファロメオのジュニアが登場!
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2024.06.25
新世代のアルファロメオを象徴する新型車として登場したコンパクトスポーツカーは当初「ミラノ」という車名でしたが、イタリア政府から法律で禁止されていると指摘され、急遽「ジュニア」に変更されました。
ジュリエッタやミトあたりのアルファロメオを愛用しているファンは、なんでジュニア?と思ったかもしれませんが、かつてGT1300ジュニアおよびGT1600ジュニアというクルマが存在していたのです。
ジョルジェット・ジウジアーロによってデザインされた段付きジュリア・クーペ(=ジュリア・スプリントGT)の成功を受け、アルファロメオは新しい顧客を引きつけるために高額な購入費用やランニングコストを抑えたモデルもリリースすることにしました。
このときに誕生したクルマこそがジュリア・クーペの廉価版として1966年に登場したGT1300ジュニアで、ジュリアという名前が付いていなかったにもかかわらず安価だったこともあり、一躍人気モデルとなりました。すぐさまアルファロメオの新車ラインナップにおけるベストセラーとなり、ジュニアはその時代を象徴するシンボルになったわけです。
1972年に1750GTVが2000GTVに発展すると、1300とのギャップを埋めるためにGT1600ジュニアも登場し、GT1300ジュニアはアルファスッド・スプリント、GT1600ジュニアはアルフェッタGT 1.6とバトンタッチしました。
ジュリアだけでなくジュニアもアルファロメオにとって由緒あるネーミングなので、新しいジュニアも人気モデルになることを祈っております。
文:高桑秀典