TEZZOのコンプリートカーの販売!新車/中古車へのオーダーメイドによる車両製作やカスタマイズも提案!

TEZZO CARSニュース製品・開発物語
2020.08.04

TEZZO BASE RACE&SERVICEでは、TEZZOコンプリートカーの販売および新車(中古車)へのオーダーメイドによる車両製作(コンプリートカー化)やカスタマイズも承っております。車両の手配も可能です。

詳しくは、こちらをご覧ください。

フォリ・セリエという言葉をご存じでしょうか。’70年代当時、フェラーリやベントレーは超高級車で一般的ではなく、それ以外はフィアットにしてもルノーにしてもベースモデルしかありませんでした。その頃、新しく登場してきた新富裕層の中に、移動のためだけではなく楽しむために自動車を所有したいと考える人が増えてきました。 そのニーズに応えたのがカロッツェリアで、量産車をベースにボディの形状を変え、性能や機能を高めたフォリ・セリエを提供しました。価格はベースカーの2倍程度、つまり改造費として車両価格と同じくらいをかけたわけです。

当時の映画を見るとこのフォリ・セリエがよく出てきます。アバルトもザガードもこうしたカロッツェリアのひとつでした。フォリ・セリエはみんなの憧れでしたが、需要が増えてくると量産メーカーは自分のところで生産を始めるようになり、カロッツェリアはその下請けという位置づけになっていきました。カロッツェリアはだんだん顧客の要望や夢を叶えるのではなく、量産メーカーからの要求に従うようになりました。そうなると次第にクルマがつまらないモノになっていったわけです。やがて、カロッツェリア自体が立ちいかなくなり、メーカーの子会社工場として生き延びるか、ブランドを売るかを迫られ、今でもブランド名は残るものの、残念ながらその多くは実体が消滅しました。

TEZZOがやりたいと思っているのは、このフォリ・セリエの現代版です。メーカーの事情ではなく、あくまでも自分たちが実際に乗りたいと思うのはもちろん、強く所有したいと思うクルマを提供したいと思っています。それは、お客さまに夢を提供し、ずっと持ち続けたいと思ってもらえるクルマをデリバリーすることです。そのクルマの独自の価値は何か?ということを大切にしながら、常に開発を進めています。 装着されるマフラーにしても足回りにしても内装部品にしても、そこには自ずと一定の基準があります。その基準を満たすことは、自分たちの理想を叶えることでもあります。ですから細部に至るまで徹底的にこだわりますし、ユーザーには見えない部分の美しさも手を入れます。

実際に開発車両で走り込んで、性能や使い勝手、芸術性をチェックします。そうすることで、各要素を極限まで高めることを狙っています。具体的なイメージは「量産車がベースだが、気分はフェラーリ!」。そんな現代版フォリ・セリエを提供したいのです。近い将来、この延長線上として、TEZZOの名が車検証に記載されるようになるかもしれません。付加価値の高い夢のクルマを、その価値を分かっていただけるユーザーに提供したいと考えています。

この機会にTEZZOの世界観を手に入れてみませんか?また、デモカー(TEZZOコンプリートカー)へのご試乗の予約も承っております。お気軽にご連絡ください。

文:高桑秀典