シュタイア・プフ 500

クラシケ
2018.02.08

 もう、だいぶ昔のことになりますが、以前お伺いしたショップにシュタイア・プフ 500がありました。おそらく、日本において可動状態で棲息しているのは、この一台だけではないでしょうか。

 シュタイア・プフはオーストリアの企業で、メルセデス・ベンツ ゲレンデヴァーゲンW460をメルセデスと共同開発したメーカーとして知られています。フィアット パンダ4×4の4駆システムの開発にもシュタイア・プフが参画しました。銃器好きにはステアーという名で通っていますね。

 リアに搭載されたエンジンは、独自設計による空冷フラットツイン(かなり強力だったらしい)で、リアサスペンションも本家とは異なるスウィングアクスルです。空冷フラットツインをリアに積んでいて、フェルディナント・ポルシェ博士がオーストリア出身だったことから、「このクルマはミニ・ビートルだ!」と考える自動車趣味人もいます。

 実際に本家チンクと比較するとコチラのほうが“もの凄く速い!”そうで、今でもシュタイア・プフ 500を使った熱いレースが彼の地にて盛んに行なわれているというウワサがあります。う~ん、乗ってみたいです。

文:高桑秀典