アバルト伝統のエンブレムは常に情熱的!
クラシケ
2026.03.05

アバルトの創設者であるカルロ・アバルトは、1949年4月15日に「アバルト & C.」社を立ち上げました。設立と共に蠍のエンブレムが誕生しましたが、中央に配された蠍はカルロ・アバルトが蠍座だったことに由来します。
最初に誕生したエンブレムは、シンプルに蠍と文字を組み合わせたもので、続いて現在のエンブレムの原型といえるクレストの上に蠍を配し、背景はレッドとイエローで構成。上部にABARTH & C.のレタリングを入れたモノが登場しました。
その後、1950年代後半になるとアバルトは自動車メーカーとして認められ、エンブレムのデザインを近代化。大きな変更点は、上部のABARTH & C.のレタリングが花文字からゴシック書体に改められ、蠍も節を連続化したスマートなグラフィックに変えられたことです。
1971年10月15日にアバルトがフィアット・グループ入りしたときにエンブレムデザインも新しくなりました。最も分かりやすい変更点は、蠍がシルエット化されたことでアイコン的なスタイルになり、上部の社名から「& C.」が消え、ただ単に「ABARTH」とのみ示すデザインになりました。
いかにもイタリアン・デザインらしいスタイリッシュなホットハッチだったフィアット・リトモ・アバルト 130TCなどに、このエンブレムを装着されていました。




一時期ストップしていたアバルト・ブランドが2007年に復活すると、それまでのイメージを受け継ぎながらもスマートにモダナイズされたエンブレムが登場。基本的なモチーフは引き継がれましたが、上部は平らにされ、アバルトの文字のフォントも現代的なものに変えられました。
アバルト伝統のエンブレムは、いつの時代にも情熱的です。
文&写真:高桑秀典


