アバルト TEZZO 595、試乗のススメ!

TEZZO CARS / ニュース
2020.03.25

TEZZO CARSが限定生産しているコンプリートカーには、速さと快適性が高い次元でバランスしたスポーツ&ラグジュアリー仕様の「LXY」と、サーキット走行において、より一層の速さを引き出すためのオリジナルパーツを装着した「RT1(ラジアルタイヤ・ナンバー1)」という2種類のコンセプトがあります。

アバルト TEZZO 595 LXY/アバルト TEZZO 595 RT1は、180ps仕様のアバルト 595 コンペティツィオーネ(シリーズ4)がベース車両です。180psといえば、アバルトとフェラーリのダブルネームを持ち、1696台のみが限定生産されたアバルト 695 トリブート・フェラーリと同じ最高出力となります。

じゃじゃ馬的な楽しさがある595ですが、そのようなハイスペックなアバルトをカスタムするにあたりTEZZOが心がけたのは、硬く、うるさい、スパルタンではなく、ECUチューン-DTT(デジテック by TEZZO)で大きくパワーアップしながらも、ドライバーとのコンタクトに関しては“クルマと格闘する”のではなく“クルマと対話する”ということです。ショートホイールベース、ナロートレッドのアバルト 595をうまく躾けることを目指したわけです。試乗することで、そのあたりのことを体感していただけると思います。

速さと快適性が高い次元で両立したスポーツ&ラグジュアリー仕様の「LXY」=大人が乗って日常的に使えるデイリースポーツとなることを狙っているといえ、純正のポンポン跳ねる足まわりをしっとり動くサスペンションに変更。サーキット走行までを視野に入れると足を硬くして限界を上げがちですが、TEZZOでは前後のバランスをとりつつ、リアをしっかり接地させて、誰もが安心してアクセルを踏めるようなセッティングにすることで痛快な走りににつながるようにしています。

また、朝晩の始動時や街中での走行時に気を遣う純正オプションマフラー(少々バラつき、ガラガラする)と比べて、アイドリング時の排気音は控えめながら、アクセルを踏むとスポーツカーらしい明快かつ心地よい澄んだサウンドを楽しむことができるTEZZO lxy スポーツマフラー for アバルト 595 コンペティツィオーネ MT 180ps(サイレンサーの内部を純正のような仕切り板で閉ざす構造ではなく、サイレンサーの内部をストレート構造とし、独自の仕組みで排気の抜けのよさと消音を実現。排気抵抗がなく、高回転まで気持ちよく回る)に変更しています。ブレーキパッドは、ダストが少ないクリーンスポーツを採用し、公道での普段使いが楽しい、快適・快速仕様となっています。

純正のポンポン跳ねる足まわりと近所迷惑ではないかと感じてしまう爆音マフラーは、たしかに納車当初こそ楽しいと感じるものです。しかし、次第に飽きてくるというユーザーの声があり、アバルト TEZZO 595 LXY(シリーズ4)に装着した“クルマと対話する”ためのパーツ群はその声に応じたものです。アバルト TEZZO 595 LXYは、595シリーズに慣れ親しんだベテラン・オーナーが欲しくなるデイリースポーツだといえます。

そして、LXYの要素を極めつつ、RT1化を進めるというプロジェクトも着々と進行しており、エアクリーナーやマフラー交換などによる高出力化はLXYのスペックに準じたものです。また、RT1ではDTT ECUチューン(Digi-Tec by TEZZO)for アバルト500/595/695 Ver.2のような、さらなるパフォーマンスアップチューニングも提案しています。

足まわりは、TEZZO全長調整式車高調 for アバルト500/595/695 フルキットで性能アップを図っています。アバルト500/595/695は車体の構造上、リアの足まわりにスペースの余裕がなく、サスペンションのストローク量が足らなくなっています。そのため、リアを全長調整式車高調にしてもストローク量が少なくなり、乗り心地と走行性能の面で不利になるのです。そこでTEZZOでは、リアにストローク量を確保できるTEZZOオリジナルのローダウンスプリングをセット。ダンパーを別タンク式としています。

別タンク式を採用したことで、高性能リアダンパーの全長をすべて使ったストローク量を確保することが可能となり、乗り心地がよさと高い走行性能を両立させることができました。フロントのショックが全長調整式車高調なので、リアも姿勢のバランスをしっかりとれるセッティングであることも特徴のひとつです。500/595/695はリアタイヤをうまく接地させ、グリップ力を保ったほうが走りやすいので、別タンク式リアダンパーはサーキット走行時にも真価を発揮するでしょう。

LXYは公道をメインステージとして気持ちよさを追求し、RT1はサーキットをメインターゲットとして気持ちよさを追求していますが、RT1も乗り心地のよさを考慮しているので、ある意味RT1のコンセプトがLXYを磨き上げるために必要不可欠な要素となっていることは間違いないでしょう。是非、試乗し、ご自分の運転で、そのあたりのことを感じてみてください。

文&写真:高桑秀典