「ゴッチャ」という名のアバルト!

イベント・オーナー
2017.12.01

いまでこそアバルトといえば500や124スパイダーといったスタイリッシュかつ迫力あるクルマたちが主流になっていますが、往時はチャレンジングなデザインのエチュードも製作していました。

今回ピックアップした Vignale Abarth 750 Coupe “Goccia”も、そんな習作のひとつで、現車は世界現存2台のうちの1台だといわれています(去る11月23日に開催されたコッパ ディ 東京というイベントで筆者が撮影)。ゴッチャとはイタリア語で滴(しずく)の意味で、ヴィニャーレが製作した軽量のクーペ・ボディは、このクラスにおける速度記録の樹立を狙ったものでした。実験的な空力処理が施されており、いま見ても新鮮な印象を受けます。

文:高桑秀典