TEZZO アルファロメオ4C RT1プロジェクト with injured ZERO (連載/その2)

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2019.02.10

4Cのポテンシャルをさらに引き出し、新しいパーツの開発につなげることを目的として、『アルファロメオ4C RT1プロジェクト』が4Cのデモカーを刷新したことは既報のとおり。連載=TEZZO4C(赤)2019年モデル開発物語の2回目となる今回は、「リアウイングの装着と足回りの変更で大幅なタイムアップを実現」ということをテーマとして、TEZZOの開発プロデューサーである太田哲也氏に語ってもらったコメントをご紹介します。

〇太田哲也氏のコメント〇

いったいリアウイングの装着と足回りの変更でどのぐらいタイムアップするのだろうか。予想では袖ヶ浦フォレストレースウェイで2秒アップ程度を目論んでいたが、なんと3.5秒もの大幅なアップとなった。改めて4Cのようなハイパフォーマンスモデルにおけるセットアップの重要性を感じた。

●リアウイングがサーキット仕様に進化

ボディカラーが銀だった2015年モデルのリアウイングをベースに、さらにダウンフォース強化を目的として新たにステーを製作し、ウイングを後方に100mm程度移動した。高速3コーナーでリアグリップが安定し、流れ出すときにも唐突にグリップダウンせずに安心して飛び込めることを確認できた。

●足回りの進化

2015年仕様をベースにリセッティングした車高調&強化スタビを装着し、前後アライメントを新たに取り直してテストに臨んだ。比較のため、タイヤとブレーキは前回同様純正のままで条件は同じとした。キャンバーをシムを入れ、さらに増やした。前回の純正足回りはナーバスな挙動と唐突なリアブレイクが欠点だった。そのため、ターンインでハンドルを充分に切れなかった。今回はリアがグリップしてくれる安心感があるから、しっかりハンドルが切れて向きを変えることができる。出口でも唐突に滑ることがないので、スライドしても縦にも進むのでアクセルオンで安心してコントロールしやすくなった。

ただ単に速さを追求するのではなく、サーキットという場で4Cの素性を見極め、テスト走行を重ねつつレースにも参戦することでノウハウを蓄積する『アルファロメオ4C RT1プロジェクト』(RT1=ラジアルタイヤで最速/1位を目指すという意味)の足は、意図的に少し柔らかめであるが、足が柔らかくても(ストリートでも乗り心地はよい)、運転しやすく安心できるからアクセルを踏める。このロジックでタイムが出たのは狙い通りだと言える。それにしてもさすがに3.5秒も速くなると思わなかった。うれしい誤算である。当日は前日の雪がコースサイドに残り、3コーナーの手前は濡れていて決してコンディションが完ぺきだったわけではなかった。それでも1分16秒0がマークできた。次回はタイヤも純正のピレリではなくPOTENZA RE71を変えて何秒をマークできるか楽しみだ。

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次回の「連載/その3」では、さらなる仕様変更で得られた走行フィーリングをご報告します。

インプレッション/太田哲也氏

まとめ&写真/高桑秀典