VWゴルフRのブレーキパッドをテスト

TEZZO CARS / 製品・開発物語
2018.10.03

フォルクスワーゲン・ゴルフGTI用のブレーキパッド(Bre’c TEZZO BRAKE systemなど)はTEZZOのデモカーにて長期にわたって開発テストを行い、製品をラインナップしていましたが、これまでゴルフR用のブレーキパッドはリリースしていませんでした。

ゴルフRはハイパワーなフルタイム4WD車で、パフォーマンスが高く、特にウェット路での速さは目を見張ります。しかし、その一方で電子制御の介入によって、ドライバーがブレーキを踏んでいなくてもクルマ側(電子制御システム)がブレーキで姿勢制御をしてしまうという一面をあわせ持っています。特にサーキット走行時には、ブレーキの介入が頻繁に行われます。

つまり、ゴルフRはブレーキを酷使するクルマだといえ、純正も強力な前後対向ブレーキを装備していますが、それでもサーキットで全開走行をすると純正のブレーキパッドは炭化してボロボロになってしまうことすらあります(ゴルフRはサーキット専用車ではないので、仕方ないことではありますが……)。

そこでTEZZOではゴルフRでサーキット走行を楽しむユーザー向けに耐熱温度を上げたブレーキパッドの開発を進めています。摩擦係数を過度に上げてガツンと効くとABSの早利きが起きたり、挙動が乱れたりするので、そうならないようなバランスのとれた製品の完成を目指し、試作・実走行を繰り返しています。

去る9月5日に行ったテストでは、30分×2回をほぼ全開で走り、ローターの温度を計測したところ520℃でした。路面のコンディションがよく、もっと温度が上がった際にも600℃でおさまるので、これは想定内だといえます。ブレーキパッドの炭化もなく、キレイだったので、安心してサーキット走行を楽しめる方向性が見つかりました。

文:高桑秀典